海野しぶきブログ 親二人、無事に見送りました

アルツハイマーでゆっくり逝った義母といろんな病気で慌てて逝った義父の介護備忘録

偽痛風、治療法の解釈が三者三様な件 〈元記事は2016/08/03 〉

少し前のことになりますが、義父が肩関節周囲にできた石灰化の偽痛風(ぎつうふう)という病気の治療をしました。

元々肩に痛みがあったのが、蜂窩織炎(ほうかしきえん)で入院している間に寝られないほど痛くなってしまったのをきっかけにレントゲンを撮ったら、はっきりと右肩に石灰化した塊が写っていました。

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義父はレントゲンで石の姿を自分の目で見て、医師から治療方針を示してもらうと、痛みは7割ほどに減ったとか。

脳のマジックですね。

義父の場合手術は向かないため、石灰化に直接薬剤を注入し、徐々に組織に吸収されるのを待つ、という治療法に決定しました。
痛みが強かった時は早いところ手術したいようなことばかり話していましたが、原因がわかり手術が無理だとわかると、今度は注射をすぐに打ちたい、となり困りました…(~_~;)

蜂窩織炎(ほうかしきえん)での入院中でしたからね 。
肩の注射で万が一でも細菌が入り、そこから増殖してしまったらそれこそ命取りなんですって。
おとうさんは自分が菌の病気で入院していることをついつい忘れてしまって、痛みを取りたいことばかりに意識が集中していたのです。

3カ月ほど入退院を繰り返したあげく、ここにきてやっと通院に切り替わりましたが、なかなか平熱に戻らず、診察を早めたり、電話で問い合わせたり…、高齢者の病気はやはり気を遣いますね。

しかし当の義父は、通院に私が付き添うと申し訳ないと思うのか、むしろストレスを感じるようでした。
「一人で病院に行ける」と言われても、実際にお医者さんを前にすると緊張するのか、はたまた発熱のせいなのか、しどろもどろなんですよねー。
「どうですか?」と質問されても、自分の症状をうまく説明できないので、ドクターも私に聞いてくるんです…。
こんなおとうさんを見ていると、一人で診察させるわけにもいかず、結局、夫にも付いて来てもらい、しばらくは3人で病院に通うことにしました。


そしてようやく蜂窩織炎が治まったある日、偽痛風の薬の服用を開始したところ、立ち所に熱が下がりました。
その次の診察日、義父の待ちに待った注射です。
実際に肩のレントゲンを見ながら針を刺していって、石灰部に直接薬を注入するそうです。

レントゲン室で行うため、私たち夫婦は処置シーンを見れなかったのですが、直後から途端に痛みが軽くなって、肩の可動範囲が広がったのにはびっくり。
寝られなかった時の痛みが10だとすると、注射後は3だそうです。

その場ですぐに医師の説明があったので3人揃って聞きました。

「予想以上に肩の石灰化が硬かったから、針が刺さって行かなくて粉砕はできなかったんだよね。
でもこの注射は滅多にするものじゃないから、この後は飲み薬で様子見て、また2週間後に来てください。」

と言われました。

 

この時の医師の話を、数日後に義父と電話していたら、見事に私と違う解釈で驚きました。
さらに、その話を夫に伝えたところ、夫はまた別の解釈だったんです。
一人の医師が話したことを、3人同時に聞いているのに、3通りの解釈があるとは衝撃。

おとうさんは「次回の診察の時も注射してもらいたい。」と言い、
夫は「この注射はもうしない。」と解釈し、
私は二人の間という感じで「数ヶ月様子見て、またする可能性もある。」でした。

注射を期待しているおとうさんが次回の診察でガッカリすると気の毒なので、夫の見解も伝えましたが、どうも納得できない様子…。
一つの話も、価値観が違うとこんなにもいろんな解釈があるんだなぁ、と改めて思い知らされた出来事でした。
でも、悪い人はどこにも登場してないと思うんですよね〜。
受け取り方が違うだけです。
誤解って、こういう風に起こるものなのかも…。

ちなみに、2週間後の診察では注射はしませんでした。
副作用があるので、短期間では打てないそうです。

というわけで、今回の記事はここまでです。