親二人、無事に見送りました

アルツハイマーでゆっくり逝った義母といろんな病気で慌てて逝った義父の介護備忘録

義父が大動脈弁狭窄症の手術中に、血流が正常の20%だったと判明しました〈元の記事は2017/11/23〉

これまでの記事で、血液検査の結果が前回より改善したので、無事手術に向けて入院したところまでを書いていました。

【前回の記事はこちら↓】

oyamiokuri.hatenablog.com

 


今回は、カテーテルでの人工弁移植術 TAVIという、日本に導入されてまだ4年目(2017年当時)の新しい手術で行うことになりましたが、ここまで状態が悪いと、万が一開胸手術になった場合は危険度が相当高くなるようでした。

 

そして、いよいよ手術当日。

私たち夫婦が手術に立ち会うことになり(実際に見るわけではありません)、病院には早朝6時半に到着。

義父は、前日に4時間も輸血をして、手術の準備をしています。

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多くの人から命のおすそ分けをいただいたんだから、無駄にならないよう、祈るような気持ちになりました。

ドクターや看護師さんも次々と病室に訪れ、これから手術に向かうおとうさんを応援してくれます。


そして、いよいよ手術室に移動です。
麻酔や仮のペースメーカーを付けるのに時間はかかりますが、TAVIの処置時間そのものは40〜50分とのこと。

足の付け根をほんの少し切り、6ミリほどのカテーテルを入れて心臓内の大動脈弁にたどり着いたら、バルーンで広げて空間を作り、石灰化した弁の上に人工弁を取り付けます。

この手術法の場合は、開胸手術と違って元の固くなった弁を取り除くわけではなく、新しい人工弁を悪くなった弁の上からグシャッと被せてしまうのだそうです。
メスを使わないカテーテルでの処理だとそうなるわけですね。
なので時間も短くて済むのです。


すごいことですよね〜〜。


予定通り8時30分には手術室に入って、11時前には執刀したドクターが待合室にいる私たちに説明をしにきました。

とりあえず無事に手術は最後まで予定通りのカテーテルでできたそうです。
よかったよかった!

しかし、術前の診察の時に、大動脈弁がかなり硬くなっており通常の人の3分の1程度しか血が流れていない、と説明されていましたが、実際はもっと悪かったそうです。

心臓内の血圧が200を超えてかなり高い状態なのに、弁から送られる血液量はぐっと抑えられるので、通常の5分の1程度しかなかったとか…。

「ここまで状態が悪いと、おそらくあと1カ月も持たなかったでしょう。」と言われました。

おーい、おとうさ〜ん、余命がどんどん短くなってるぞ〜〜。


ドクターによると、血圧は今後元々の高血圧状態に急激に戻りますし、心臓がペースメーカーを頼っているのか、自力で動くのかを慎重に確認しなければならないとのこと。

ひと通り注意事項などの説明を受けてから、集中治療室に入ったおとうさんに会いに行きました。


術後すぐに麻酔から覚めて、わりとしっかりお話しができたのは、私たちもドクター陣もびっくり。

胸がとても楽に呼吸できるようになったと言っています。
2時間ほどいましたが、混乱した様子もなく、冗談が言えるほどしゃべれたので、こちらもホッとしました。

ドクターも、ここまで意識がはっきりしてしゃべれる人はあまりいない、と言ってましたし、とりあえず大成功なのかな?と思います。

おとうさんは元気になったらまたゴルフがしたいと言っているのですが、ドクターからはゴルフもできるし、旅行もできますよ、と言ってもらえました。

もちろん今後しばらくは経過観察が必要ですし、どうなるかわかりませんが、突然死を迎えることなく、手術に持ち込めたことが何より良かったです。


術後、私と夫で遅いお昼を食べに行ったのは、かつて義母が乳がんの手術をする前に、両親と私たち夫婦の4人で訪れたレストランです。
その時は、両親とも同じ病院で手術することになるとは、夢にも思いませんでしたけどね〜。

しかし、今回の手術までの一連の流れには、夫も私もおかあさんの存在を強く感じました。

奇しくも手術当日は11月22日の「いい夫婦の日」。
夫と二人で「やっぱりおかあさんだね。」と深くうなづき合ったのでした。

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