海野しぶきブログ 親二人、無事に見送りました

アルツハイマーでゆっくり逝った義母といろんな病気で慌てて逝った義父の介護備忘録

2018年10月6日。予定を早めて義父のお見舞いに

9月30日(日)に施設にお見舞いに行った話の続きです。

そのお見舞いの翌週は、土日月の三連休でした。


連休初日の10月6日(土)は、義父が8月まで住んでいたわが家の近所の賃貸マンションに、義兄が手配したケーブルテレビ業者や生前整理業者が見積もりに来る予定。

日曜日も用事があったため、義父のお見舞いは10月8日祝日の月曜日に行くつもりでした。


業者が見積もりに来る前日の10月5日(金)に、9月30日以来音沙汰のなかったブラザーズのグループラインに、おとうさんのようすを質問してみたところ、夜になってたくさんのメッセージが届きました。

 


「先週は話をしようとしたり、何とか意思の疎通が取れていたけれども、今週は寝てばかり。」

「腰の痛みがあまりにも強いため、2日前から痛み止めの薬を飲んでいる。」

「体力はかなり落ちてきていて、脱水も進んでいる。」

「力が無いため、舌が喉の方にいってしまい、無呼吸の時間が多く長くなっている。」

「飲み込む力が弱いので、水分もなかなか取れず、すぐにむせてしまう。」

「起きている時は手をよく動かしたり、少しずつ体勢を変えたりしているものの、一日一日、徐々に弱ってきているのが分かるといった状況。」

「ただ、目を覚ました時に話しかけるとニッコリしてくれ、笑顔に救われてる。」

「9月30日にお二人が来た時、まだはっきりしていて本当に良かった。」

…とのこと。

 


もう、何て返信していいかわかんないくらいショックでした。

とにかく、この報告を受けて、翌日10月6日(土)の義父宅での用事がスムーズに済んだら、そのまま施設にお見舞いに行こう、という気持ちになりました。

 


すると、土曜日は申し合わせたように業者さんが朝10時に到着し、すべて滞りなく終了。

10時半には私たちもそのまま施設に向かえました。


お昼前に施設に着いて部屋に入ると、義姉がラインで報告していたように、苦しそうにむせる義父の姿が見えました。

一足先に到着した義兄夫婦が水を含ませようとしたら、飲み込めないし、自力で出すこともできなくなっているとのこと。


ただ、むせが治まっている時に話しかけると、コクっとうなずきます。

午前中はお風呂に入ったそうで、おひげも剃って、さっぱりしたお顔をしているので、

「きれいにしてもらって良かったね〜。」

と言うと、コクッとしたり。


しかし、またさらにだいぶ痩せてましたし、義父が自らの意思を示す力はもうなくなってました。

 

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そこへ、施設のスタッフさんが昼食を運んできました。
すべてペースト状のものです。

ベッドの角度を変えてからだを起こし、とろみをつけたお茶に痛み止めを混ぜて含ませてくれましたが、やはりむせるだけで口から出てしまいました。


誰もが無言。

スタッフの動きと、おとうさんが力なくむせる口元を、みんなが見つめるまま何分過ぎたかわかりません。

でも、スタッフの方もさぞかし困っているだろうと思い、私が

「もう入れても苦しいだけなので、無理にあげなくてもいいです。」

と言うと、スタッフも

「この食事に関しては中止しましょう。今あげたら誤嚥の危険があるので。」

と判断してくれました。


どう考えても、次の週末にまたお見舞いに来られるような気はしません…。


みんなが一斉に帰る時、私はおとうさんに顔を近づけ、痩せ細った腕をさすりながら、

「おとうさん、もうさよならだからね。
これが最後だよ。
本当にこれまでどうもありがとう。」

と言って別れました。


おとうさんは、6日前のように自分から言葉を発することはありませんでした。